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バイスキーとモノスキーって、何が違うの?

 

皆さん知っていましたか? この2つのスキーは全く用途が異なる道具だってこと・・・。

 

 

バイスキー
モノスキー

 

バイスキーとモノスキー、同じ用途の道具だと思われていませんか?!

 

それは全くの誤解です。バイスキーとモノスキーは用途が全く異なるスキー用具なのです。ここでは、日本で当然のように間違われている、この2つの道具の使い方、及び違いを細かにご紹介いたします。

 

 

 

1.はじめに

 

上の写真をみて、どちらがバイスキーで、どちらがモノスキーか言えますか。 この章では、まずはじめにモノスキーとバイスキーの名前についてお話いたします。

 

上の写真で言えば、右側がモノスキーです。日本ではチェアスキーと呼ばれ親しまれていますが、実はこの「チェアスキー」という表現は、日本だけで通用する言葉。世界では、モノスキーと呼ばれます。

 

モノスキーの「モノ」。 「モノ」とは、1つの、1本のという意味を持つ言葉ですから、その名の通り、モノスキーは、バゲット(座るところ)の下に1本のスキーが装着でき、滑走することが出来ます。

 

ということで、もうお分かりですね。 上の写真で言えば、左側がバイスキーです。 バイスキーの「バイ」とは、2つの、2本のという意味を持つ言葉ですから、こちらもその通り、バゲットの下に2本のスキーが装着されています。

 

「バイスキーとモノスキー、こんな意味で名前がつけれられているんだ。」ということが分かれば、もう間違えることも無いですね。

 

 

 

2.バイスキーの用途 (バイスキーで出来ること)

 

続いては、バイスキーの用途(目的)についてお話しましょう。 この章では、まずはじめに、1つ大切なことをご紹介いたします。これは、日本でバイスキーをご使用の方の多くが勘違いされている事実といっても過言ではありません。

 

多くの方が勘違いされていること。それは、「バイスキーは、モノスキーの導入段階の道具、モノスキー使用者が初歩時期に使用する道具では無い!!」ということです。


既に「マジで!」と思われた方も多いのではないでしょうか。 これ、本当です。ご存知でしたか?

 

では、何故バイスキーがモノスキーの導入段階での道具ではないのでしょうか。 それは、モノスキーに出来ること(目的)とバイスキーに出来ること(目的)が違うからなのです。

 

バイスキーは、2本のスキーがついているため、安定性に優れます。また、バイスキーについている2本のスキーには、深いサイドカーブがあるため、「小さなターンが非常につくり易い」道具です。


小さなターンが非常につくり易い。 つまりは、構造上、バイスキーのスキーは、エッジングのみでスキー操作を行うスキーだと言うことです。 これ、どういうことか分かりますか?! 構造上、「ずらし運動が行いにくいスキー」だということなんです。

 

通常、私たちは、スキー運動の中で必ず「ずらし」のスキー操作を行っています。知らなかった。という方も多くいらっしゃるかもしれませんが、どんなに上手になっても、このずらしの運動は必ず使うスキー操作なのです。


何故かって?! それは、ずらしの運動は、スキーを停止させる際には欠かせないスキー操作だからです。 え、ちょっと待って、ではバイスキーは?! そうなんです。

 

面が使えない=ずらしの運動が行えない=急停止ができない(非常に行いにくい)

 

ということなんです。 故に、バイスキーには補助者が操作するためのバーやテダー操舵のためのフックが着いていて、補助者同伴でのスキーが前提条件とされているのです。 分かりますか?バイスキーは、1人で滑るための道具では無いんです。急停止が出来ません(非常に行いにくい)から。1人で滑走しては危ないんです。

バイスキーとは、そもそも重度の障害があってもスキーを楽しむことが出来るように作られた道具なのです。それがいつの間にか道具だけが一人歩きし、「1本のモノスキーに変わる安定したスキー」と勘違いされるようになったのです。

実はそもそも、目的が違ったんですね。

 

 

 

3.モノスキーの用途 (モノスキーで出来ること)

 

では、かく言うモノスキーは、バイスキーに出来ないことが出来るのか?! 答えは「出来る」(行いやすい)です。モノスキーは、通常私たちが2本足で使うスキーと、何ら構造が変わりません。足の変わりに、バゲット(座るところ)を使用しているだけですから、スキー操作一切は、2本足で行うスキーと同じだということなんです。

 

つまり、意識をしても、無意識にでも、「ずらしの運動」が行える(行いやすい)んです。言い換えれば、スキーの面が使える。ということですね。

 

面が使える=ずらしの運動が行える=急停止が出来る(行い易い)

 

ということなんです。 故に、モノスキーは、練習段階から、また、上達すればするほど1人で思うようにゲレンデを滑ることが出来るようになる道具なのです。

 

 

 

4.どうやって使い分けるの? 選ぶの?

 

では、スキーを始めるときに、何を基にこの2つの道具を使い分ければ良いのでしょうか。それは、「スキーヤーや補助者が何を目的にスキーを行うか(指導者が行わせるか)」が、とても大切になってきます。

 

バゲットに座り、スキーを行う人(スキーヤー)が、将来的に1人での滑走を目的としているなら、スキー導入段階から使用する道具は、モノスキーです。はじめは、いきなり1本のスキーで滑ることが不安だと思いますが、そこは練習をして頑張りましょう。スキーは推進力が働けば働くほど安定しますから、すぐに1本のスキーでも普通に立っていられるようになります。

 

つまり、子供がスキーをはじめる=バイスキーではないんです。 将来的に1人での滑走を目的としているならば、選ぶ道具はモノスキー(子供用)です。しかし、スキー初期時期の用具選びは非常に大切ですから、「どんな用具が今適しているか。」は、スキー学校の先生に相談するといいでしょう。

 

また、先にご紹介したような、重度の障害のある方にスキーを楽しんでもらいたい!ということを目的にした場合は、補助者の方が同伴で、バイスキーをご使用されることが望ましいでしょう。このようなときに、誤ってモノスキーを選択してしまうと、それは事故を起こすためにスキーを行うようなことになってしまいます。

 

障害のある方にスキーを紹介する、指導する、「指導員」が先ず第一に考えなくてはいけこと。それは、スキーヤーの「安全」です。万に1つでも危険があることを指導員が推進して行わせてはいけないのです。

 

安全に楽しくスキーを楽しむためにも、障害者スポーツ、レクリエーションでは特に「道具選び」が非常に大切です。 正しい知識と技術、マナーを身につけて、楽しいシーズンを過ごしてください。

 

このページの記載事項に関するご質問は、こちらまでお気軽にお寄せ下さい。お客様からいただいたQ&Aとして、ここに掲載させていただきます。

 

 

 

 

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